2003年12月4日(木) 国立競技場 東アジアサッカー選手権2003

日本 vs. 中国 (2−0)


フジテレビ    
実況:青嶋達也
解説:風間八宏
ピッチ解説:渡辺

レフェリー:シンガポール人



<日本代表メンバー>
GK:1 楢崎正剛
DF:2 山田暢久、3 坪井慶介、5 宮本恒靖(cap)、22 中澤佑二、14 三都主アレサンドロ
MF:15 福西崇史、19 遠藤保仁、8 小笠原満男
FW:9 久保竜彦、20 大久保嘉人→13 本山雅志(後半33分)

「国内組、格下相手に課題も解消されず

 東アジア選手権という欧州からすれば全く無名のローカルタイトルであるが、この記念すべき大会でアジア最強の威信をかけて、我らが日本代表は大差をつけて完全優勝したいところだ。
 そもそもこのタイトルは、事実上日本と韓国の一騎打ちであろうと予想していた。世界的に見ればアジアとオセアニアはサッカー後進国であり、アジアといえば伝統的に西アジアの中東のチームだけが強豪であり、昨今の政治の乱れもあり、日本と韓国が頭角を現してきたのは最近になってのことである。
 出場各チームの2003年11月19日現在のFIFAランキングは次のようになる。

韓国代表22位
日本代表28位
中国代表83
香港代表136位

 私はこの格差に一瞬目を疑ってしまった・・・。残念ながら、このタイトルに世界的な価値は今現在ほとんどない。そして、改めて繰り返そう。日本を評価できるかどうかは、韓国を倒して優勝するか否かである。

では試合内容について。
前半
 前半5分、マリノス完全制覇の立役者久保選手が鋭く飛び出し、焦ることなくゴールを決めた。小笠原選手の裏を狙ったアシストも素晴らしかった。この幸先の良い追い風に吹かれ、前半の序盤、ジーコジャパン国内組(欧州組に尻込みしていた?)は生き生きとプレイをしているように思えた。しかし、時間が経つとともに、中国側のチェックが厳しくなり始め、ボールコントロールが定まりにくくなる。左サイドでのプレイが非常に多くなり、まるでコートの半面だけでプレイしているような印象さえあった。
 一方の中国代表は私の予習不足で申し訳ないが、中国は作戦に上手くはまればと強いという印象だった。ボールがある方に対する集中力と力強さは相当のものであり、たとえ無理であろうと、不屈の闘志で自分たちのパターンに執着するといった闘牛のようなサッカーである。私個人としては、この手の作戦を小学生サッカーと非難している。ボールのある方に意識があるのは当たり前であり、その逆サイドなどどれだけ広い視野を持っているかというのが一つのサッカーのスタイリッシュさであると思う。
 今夜の日本の攻撃は、どちらかというとやや単調であった。しかし、中国側の攻めはそれ以上に単調であり、左サイドからのドリブル突破から中央のフィジカルの強い選手にセンタリングというパターンか、遠くから長いボールを放り込むというくらいだったであろう。
 今日のレベルの差を私の言葉で言うと、J1のトップクラスとJ2の下位チームくらいの格差があったように思う(実際にそれくらいではないだろうか)。前半を見た限りでは、少なくとも4−0のスコアで完勝して欲しかった。
 裏を狙う動きは必須の攻撃パターンであることは認めよう。しかし、私が普段見ている欧州の試合では、それほど有効な攻撃とは言えないのである。というのは、中盤からそのボールを出させるほどフリーにさせることはまずなく、ミドルシュートレンジくらいの位置で素早い展開、もしくは不意討ち気味のトリッキーなシュートなどがより常套手段であるからである。
 大久保選手はスピードのあるオーバーラップまでは素晴らしかったが、如何せんトラップが雑で、シュートを外してしまった。

後半
 意外なことに中盤が空いてしまうという展開だった。中国が徹底してラインを引いて少なくとも4人がかりでペナルティエリアを守っていたためだろう。日本は最後までその厚さに苦戦し、後半も一点しか取れなかった。
 久保選手の得点パターンというか、決定的なパターンは中央の裏に放り込んで上手くつながったときだけだったと記憶している。サイドからのセンタリングも、中央のディフェンスが非常に堅固であり、かつフィジカルでは若干中国側に分があったため、なかなか崩すことはできなかった。
 風間さんは同じ展開で、ファーに放り込む、つまりディフェンスの隙を突いていこうと解説していた。確かにそれも一つの選択肢であるが、むしろ中盤でスペースがあるのだから、積極的にミドルシュートを打っていくべきである。たとえ外れたとしてもシュートで試合の流れが大きく変わることは珍しくないし、今日のような試合では何度もチャンスがあったはずだ。Jリーグ組はシュートレンジが狭いのか、ミドルシュートは一本も見られなかった。あるいは、もう少し中盤でタメを作り、中国ディフェンスの統制を崩すこともするべきだった。稲本選手、中田
選手や小野選手ら欧州組がいなくて寂しくなった。

 実況の青嶋さんいわく、大久保選手はバーに弾かれたシュートで0.9点得点したという。確かにあのプレイだけ見れば、アンラッキーだったとしか言いようがないが、ワンタッチで自分のボールにできない、トラップが大きすぎる、裏ばかり狙うなど、私としてはどこがJリーグの日本人得点王なのか正直理解できなかった。後半15分くらいですでに膠着状態だったので、本山選手をもっと早めに交代させても良かっただろう。相変わらずジーコ監督はカードを切るのが遅い。

 楢崎GKは相変わらずミスのない安定したプレイを続けている。青嶋さんいわくセイフティ・ファーストだそうで、危ういパンチングよりも一度リセットするようにコーナーキックにするだけの余裕があった。後半でも決定的なピンチでも慌てずにシュートコースを絞っていくと同時に時間を稼ぎ、最後は宮本選手にクリアさせるというJリーガーとは思えないようなプレイだった。

 細かいツッコミ
 青嶋さんがリフレクションなどと誤った言葉を用いると、私はついていけないので勘弁してください。私が小学生の頃は無難にこぼれ球と呼んでいたが・・・。
 シンガポール人のレフェリーは、おそらくほとんどミスすることなく、非常に正確に笛を吹いていた。見た目は中東の人みたいだった。

 練習中! 独断と偏見の私の採点(テレビで一度見ただけでは難しい!)
6.0が平均点 各選手のファンの方には、大変な無礼である可能性があることをお詫び申し上げます。

楢崎正剛 6.5
山田暢久 5.5
坪井慶介 6.0
宮本恒靖 6.5
中澤佑二 6.5
三都主アレサンドロ 5.5
福西崇史 5.5
遠藤保仁 5.5
小笠原満男 6.5
久保竜彦 7.0
大久保嘉人 5.0
本山雅志 6.5

参考:週刊サッカーマガジンの採
楢崎正剛 6.5
山田暢久 5.0
坪井慶介 7.0
宮本恒靖 7.0
中澤佑二 7.0
三都主アレサンドロ 5.5
福西崇史 5.5
遠藤保仁 6.5
小笠原満男 7.5
久保竜彦 7.0
大久保嘉人 5.0
本山雅志 6.0
出典:「日本代表&五輪代表応援ガイドBOOK」より

 こう比較すると、遠藤選手以外で評価の劣悪が異なっているということはありませんでした。プロのライターさんたちは何度もビデオを見直しているのでしょうから、一度しか見ていない割にはまあまあの精度ではないか、と自己満足しております。ただし、こういった採点はあくまで主観的な主張であるため、どちらが正しい、正しくないと断言するのは困難です。

番外編
 今週の週間プレイボーイで、ジーコ監督がおちょくられていた。個人的にはこの雑誌は結構楽しみな部類であり、まれにトム・ヨークのインタビューなどもあったりと、卑猥でゴシップ記事ばかりの中に紛れた真面目な記事も素晴らしい。
 そこでジーコは神様だし、トルシエのような暴言がないから、記者としてジーコは面白くないと言う記事があった。非常に面白かったので、プレイボーイを初めて買おうかと思ったほどだ。
 私の記憶によって再現すると、トルシエ監督は選手のプライドを踏みにじるようなことを実名で公言すること(柳沢は一生ゴールできない、名波はイタリアで通用しない、森岡 は清水に帰れ・・・など他多数)が多くあり、マスコミも嫌いで会見をドタキャンしてしまうことも珍しくなかった。ジャーナリストとしては、この毒づいたキャラクターから目を離すことができず、格好の批判の的となっていた。その一方で、ジーコは人格者であるような発言ばかりで、記者魂を刺激するようなことはないという。最近の日本代表の試合もつまらないし、解任で岡田武史(マリノス)監督が就任してもおかしくないという内容だったと思う。
 確かに、下卑た記者としては極めて自然な愚痴であろう。というわけで、ジーコがこんなことを言ったら面白いという私の妄想を並べて終わりたいと思います。

アントラーズ贔屓なのを風刺して
 「私は赤いユニフォームが好きだ。
日本代表の青いユニフォームは気に入らないので赤にする。」

得点力不足を風刺して
「21世紀の日本代表のフォワードも永久的にカズだ。」
とトルシエ張りに発言してくれたら、私はこのような会見に金を払ってでも見たいと思うのです。

 次の香港戦は何をレポートすればいいのだろうか・・・。大量得点勝利、期待も込めつつ4-0と予想。




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