2004年2月7日(土/晴) キリンチャレンジカップ2004

鹿島スタジアム

日本代表 vs. マレーシア代表

(4-0)
 
得点者
小笠原満男(前半10分)
宮本 恒靖(前半37分)
山田 暢久(前半45分)
遠藤 保仁(後半1分)

TBS
解説:金田喜稔、福田正博
実況:土井敏之
ゲスト:ギド・ブッフバルト

レフェリーは検索中



<日本代表メンバー>
GK:23 土肥洋一→12 都築龍太(後半30分)
DF:2 山田暢久→21 加地亮(後半18分)、 3 坪井慶介→22 中澤佑二(後半18分)、 5 宮本恒靖(C)→4 茂庭照幸(後半18分)、 14 三都主アレサンドロ→6 三浦淳宏(後半18分)
MF: 8 小笠原満男、10 藤田俊哉→7 石川直宏(後半30分)、17 山田卓也→16 奥大介(後半30分)、19 遠藤保仁
FW:9 久保竜彦→11 黒部光昭(後半30分)、13 本山雅志


展望
 2004年、待ちに待った我らが日本代表がついに始動する。相手はFIFAランキング114位のマレーシア、はっきりいって全くの無名のチームである。 よっぽどのサッカーファンでもない限り、残念ながらマレーシアの選手名を知っていることはないだろう。
 この試合の課題は、調整試合(勝利は前提として)という意味もかねて、活動し始めた日本代表が欧州組抜きでどれだけ機能するか、実際の試合でどれだけ実 力を発揮できるかという色合いが濃いだろう。6−0以上が好ましい。
 私はこのマッチメイキングに対して非常に好感を持った。スポンサーのキリン様や、寒空の下会場で熱く応援したサポーターの皆様に感謝の言葉を述べたい。

前半
 私の本日のマンオブザマッチは小笠原選手、1ゴール1アシストの大活躍であった。ディフェンス、キーパー共にザルであったことにも救われたが、私好みの ロングシュートは、相手の予期しない攻撃だったのだろう。
 圧倒的なボール支配率を保つものの、中盤(20分過ぎくらい)からマレーシアの集中力が高まり、日本はクロスボールにしろシュートにしろ精度が著しく悪 い。
 ディフェンダー宮本選手のヘディングは、1本目はキーパーにファインセーブされるものの、2発目は落ち着いてきっちり決める。続いて、山田暢がワンタッ チで綺麗にミドルシュートを決める。どうやらマレーシアは相手の次の攻撃を予測するのは苦手なようである。

後半
 開始早々、遠藤選手も華麗にワンタッチミドルを決める。コース自体はそれほど良くなかったが、キーパーの死角になっていたのだろうか。とにかく、マレー シアはこういったプレイにひどく鈍感なのであろう。
 15分過ぎ、メンバー交代自由という稀に見るルールのため、何とディフェンスライン4人全員が交代する。しかも、その次にMFとFWも4人交代と試合中 に8人交代するというまさに珍事となった。おそらく私の残りの人生でもこの交代は10回も見られないだろう。
 それはともかく、この設定は調整試合として非常に相応しいと感じた。ただし、浦和のブッフバルト監督が述べていたように、それほど機能していたとは思え ない。

まとめ
 コンディション的にも不十分であり、かつ戦術的にも十分に共有されていないのは、始動し始めた日本代表にとって止むを得ないことではある。まだ2手、3 手以降のコンビネーションが根付いておらず、スタメンも少しづつ慣れ始めた矢先の交代であり、その後の展開にはややちぐはぐさを認めなければならないだろ う。また、相手を混乱させる最も有効な手段が早い展開(得点パターンがその典型であろう)だったことに気が付かなかったのか、気づいていたが実現できるほ ど戦術がメンバー間で把握されていなかったのか定かではないが、いずれにせよ、圧倒的なボール支配率にも関わらず、効果的に相手を封じ、得点できなかった ことは明らかな課題となった。
 相手が格下だということを差し引いても、今年のジーコジャパン、少しはマシになっただろうか。目の肥えたファンは後味が悪かったかもしれないので、明日 の深夜、ヒデの試合を見て機嫌を治してください。
 藤田選手のシュートは、久保選手に当たらなければ多分入っていたと思う。
 最後に2004年の新ユニフォームについて、個人的には前の方濃い青が好きだ。また、ジーコ監督の強い要望で、前にも述べたように、日の丸の意味で赤の ラインが襟元に入れられたが、韓国代表のユニフォームのようにいずれ全身真っ赤にならないかひどく不安である。

放送陣に対して
 上空カメラ、画面2分割(ファイルマネージャーみたいな)とカメラワークとしては非常に良い技術を持っていた。まれに無意味に選手の顔をアップするせい で、肝心のフォーメーションがわからなくて腹立たしいこともあるのだが、上空のカメラは単純明快で昔のサッカーゲームみたいで今後も期待できる。鹿島スタ ジアム限定なのだろうか。
 技術としては良いのだが、リプレイをかっちり流しすぎて肝心の試合の重要な展開を二度ほど逃してしまったのは残念だ。
 ただし、ビジョンに関していえば、日本サッカーミュージアムの無料展示場の物 が私の知る限り世界最高である。あの画面で公式アンセムを聞くと、2002年のワールドカップの興奮を思い出し、胸にぐっと来るものがあった。無料のス ペースに関しては、皆様も一度くらいは訪れることをお薦めします。
 解説の金田氏は解説という意味ではやや積極性・正確性に欠けるように感じる。単に私の風間さん好みだからだろうか。また、福田氏はプレイボーイで連載を 抱えているが、実況に振られないと喋らないという悪い癖がある。まだ修行中の身であるからだと思うが、ちなみに、彼は現在コーチのC級ライセンス(高校生 まで)を取得したばかりでまだ未熟なのだろう。良くもなく悪くもなく、TBSの中継はそこそこという評価だ。マレーシアが30年くらい前に強かったと言わ れても、私たち若い世代は実感できない。


採点の比較

右の列の赤字(*)部分は「サッカーマガジン」より引用しています。


私の採点
サッカーマガ ジン
土肥洋一 6.0
-
都築龍太
6.0
-
山田暢久
6.5
5.5
→加地亮
5.5
6.5
坪井慶介
6.0
6.0
中澤佑二
6.0
6.0
  宮本恒靖
6.5
6.0
茂庭照幸
5.5
6.0
三都主アレサンドロ
6.0
5.5
三浦淳宏 5.5
5.5
山田卓也
6.5
6.0
→奥大介
-
5.5
遠藤保仁
6.5
6.5
藤田俊哉
5.5
6.0
石川直宏
-
5.5
小笠原満男
7.5
6.5
本山雅志
6.5
6.0
黒部光昭
-
5.5

 このように相手との差が著しい場合の評価は難しい。後半投入されたディフェンス陣は、急造の意味でやむをえない面もあり、特に悪かったわけではない。点 を取り、かつ中心人物となった小笠原選手をMVPとしたが、このレベルの違いを考慮すると、その肩書きにあまり大きな意味はないように感じる。藤田選手 は、実際に不調に感じた。




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