2004年2月12日(木/晴) キリンチャレンジカップ2004


国立競技場

 日本 vs. イラク
(2-0)

得点者
柳沢(後半2分)
三都主(後半39分)

レフェリー韓国人

テレビ朝日
主音声: 実況:角沢、解説:セルジオ越後、松木安太郎 ピッチ解説:川添
副音声: 実況:田畑、解説:ラモス、堀池



<日本代表メンバー>
GK:1 楢崎正剛
DF:2 山田暢久、 3 坪井慶介、 5 宮本恒靖(cap)、14 三都主アレサンドロ
MF:17 山田卓也→15 福西崇史(前半14分)、19 遠藤保仁、8 小笠原満男、10 藤田俊哉
FW:9 久保竜彦、24 柳沢敦


ジーコ監督解任論が再燃しそうな内容

展望

 日本代表フル代表(FIFAランキング28位)の国内組がFIFAランキング43位のイラクを迎え撃つ。中東のチームということもあろうが、私には揺れ るイラク問題を意識したマッチメイキングのような気がしてならない。日本はイラクでもリーダーシップを発揮し、イラクの復帰に貢献できるように、この試合 は最高の力をもってして、ボコボコにして差し上げるのが格上のチームとしての介錯である。

前半
 最近では稀に見るような出来の悪さである。全ての原因は、中盤がスカスカでチームとして思うようにボールをコントロールできないことである。攻撃的MF はFWとダブり、守備的MFはDFとダブっている。あるいは、相手ディフェンダーにマークされているか、ディフェンダーに寄りすぎている。まるでレッド カードを何枚ももらったように日本代表の人数が少ないようにも感じた。
 全員が消極的に待ちの姿勢で、ボールもらった時の方向しか意識せず、自らパスコースを狭くしている。しかも、シュートに対する意識がほとんど感じられな い。出す方向はたいてい混雑しており、失敗するために攻撃しているようである。ボールを支配はしているものの、攻撃のパターンがほとんど共有されていない ようである。ミドルシュートや逆サイドに大きく展開するボールは何回あっただろうか。
 数えるほどのチャンスしかなく、藤田選手のクロスから柳沢選手のシュート、小笠原選手からの久保選手のヘディング、福西選手のシュートくらいのものであ ろうか。逆に坪井選手のつまらないミスであわや一点献上するところだった。こういったミスは、このような試合の流れにおいて起こりやすい。
 欧州組抜きのフル代表の試合はつまらない、とレッテルを貼られそうな前半である。日本最高峰の選手としての意地を見せて欲しかった。

後半
 開始早々、柳沢選手のごっつぁんゴールで得点する。どんなに泥臭く幸運なだけのゴールであろうと、FWの仕事として1点取ったことに文句はない。しか し、これはアシストしたサントス選手のボールのもらい方と、その精度の良さを誉めるべきだろう。
 前半に比べれば、多少はパスがスムーズに回る時間もあったが、それでもそれほど危険ではないエリアで結果的に持たされている、パスの出しどころを探して いるといった場面が何度も見られた。
 サントス選手の華麗なワンツーからのゴールは素晴らしい。ゴール前でのワンツーが非常に効果的であることを示すまさにお手本のようなプレイだった。これ は個人戦術の話で、彼のアイディアによるものだ。副音声でラモス氏がコメントしていたように、日本人はピッチの上としては大人しすぎるため、トゥーリオ選 手のような熱い選手を必要としているのだという。元ブラジル人のサントス選手も、彼の話を髣髴とさせるものである。それに関してはラモス氏に同意しよう。
 運動量が少なく、消極的であることには後半も変わりなかった。失点がなかったのは、楢崎GKのファインプレイとイラクの攻撃の不正確さに救われたという 面が否定できない。これほどまでにルーズボール(セカンドボール)を多く拾われているようでは、アウェイでの戦いはより一層厳しいものになるだろう。

まとめ
 中村選手は、今朝帰国したばかりで本調子からはほど遠い状態なのだろう。動きにキレがなく、本来の華麗なプレイはお預けとなった。私も10時間ほどのフ ライトがどれだけ疲れるかよくわかる。しかし、ジーコジャパンは誰もが帰国したばかりのぶっつけ本番で、チームメイトがお互いにどのようにプレイするかわ かっていないようなまとまりのなさである。普段の練習では一体何をやっているのだろうか。
 はっきりいって、ジーコ監督は何をコーチしているのか、彼の戦術や意図はこの試合からさっぱり伝わってこなかった。去年からすでにジーコ監督を否定して いたが、今年になっても彼に進歩は見られなかった。おそらく、十分な作戦を伝える才能が欠落していることと、国内組のレベルでは自由な発想でプレイすると いうことが彼らの潜在能力を解放するにはならないばかりか、どうしていいかまごついてしまうという状態なのだろう。それにしても、ヤングジャパンの健闘を 昨夜見ておきながら、この試合内容はありえないのではないだろうか。ファンやスポンサーに対して失礼極まりない。
 今夜のフォワードは、二人が似たようなプレイをしてかぶってしまうことが多く、完全な不発である。どちらかが引くか、ファーに離れるなど修正がなけれ ば、二人で一人分以下の機能しかしない。それぞれ1得点1アシストなのは不幸中の幸いである。
 今夜の中盤は、バランスが悪く、ボールキープという最も重要な役割をほとんど果たしていなかった。チーム全体としてどうしたいのか定まっていないせいも あろうが、これでは中盤失格である。
 今夜のディフェンスは、集中力の欠如からの決定的なミスや、ペナルティエリア周辺でカードをもらいそうな反則が目立った。優秀なストライカーやフリー キッカーがいなくて良かった。
 一方のイラクも、たいしてボールを触れず、国の乱れもあって明らかな格下であった。度重なる国の混乱でまともに練習もできていない半ば病人のようなチー ムだったので、私の展望通り、日本は十分自分たちの思い通りにプレイできる余裕があったのである。
 今回のイラク戦の意義は、オマーン戦を想定したプレイだろうが、確実なプレイどころか、戦術がほとんど共有されておらず、これでは本番はどうなってしま うのだろうかと一層不安になってしまった。
 個人的な感情としては、この試合が混迷するイラクの人々に勇気を与えられることも期待したのである。日本は自衛隊派遣でどうのこうのと揺れる中東情勢に 対して、優れたリーダーシップがあるのだということを、サッカーでも示すべきだったのだ。日本人がつまらないと思う試合で、イラクの人々が元気になるはず がない。こんな覇気のない試合が現地で放送されると考えれば、日本人として恥ずかしいばかりである。


放送陣に対して
 前半、私は角沢、松木の両氏がどうも我慢ならなかったので副音声を聞いていた。副音声を聞くこと自体ほとんどなく、私もいくつかのニュース番組の英語版 を聞く程度であろうか。さすがに、主音声レベル以下はないだろうと期待していたが、ある意味そういった次元を超越するものだった。
 「ドーハの悲劇より10年」というタイトルでこのトラジディ(あえてダサく)を経験したラモス、堀池氏が思い出深い当時のイラク戦を語ってくれた。それ を踏まえて、今現在のイラクを語ってくれると思いきや、何と終始思い出話にふけり、目の前の試合については、気が向いたとき(ピンチやチャンスのみ)にだ け文句をたれるような、飲み屋での座談会のようだった。彼らの目の前にも現在の国立競技場ではなく10年前のドーハの試合が見えていたのだろう。できれば もう少し、試合に関するコメントが聞きたかった。
 10年くらい前は純粋なサッカー小僧だった私は、最初の15分くらいは感慨深いものがあり、目の前の画面も何だかレジェンド(松永とか、サイン持ってま す)の映像のような気がしてきた程だった。しかし、次第に飽きてきて(15分くらいでうんざりしていた)前半終了まで聞きつづけた自分を誉めてやりたい気 分である。音声がないと、選手の顔も背番号もわからないシーンにも対応できず、ミュート作戦もできないので、テレビ朝日は何ともストレスフルな実況陣であ る。
 それにしても角沢さん、平山の次は中村、大久保ですか。

 いやいや、読み返すと何だか悲しくなるような内容ですね。ごめんなさい。文句はテレビ朝日とジーコ監督へお願いします。

採点の比較

右の列の赤字部分は「サッカーマガジン」より引用する 予定です。


私の採点
サッカーマガ ジン
楢崎正剛 7.5
7.5
山田暢久
5.5
5.0
坪井慶介
4.5
4.0
宮本恒靖
5.0
5.0
三都主アレサンドロ
7.0
7.0
山田卓也
-
-
福西崇史
5.5
6.0
遠藤保仁
6.0
5.5
小笠原満男
5.0
6.0
藤田俊哉
5.0
5.5
→中村俊輔
5.5
6.0
久保竜彦
5.5
5.0
柳沢敦
6.0
6.5
→大久保嘉人
-
-
ジーコ
4.0
6.0

 ほぼ全員が不甲斐ない試合の採点は難しい。本日のMVPは少なくとも2点は 救った楢崎GKである。準MVPはサントス選手、全ての得点に絡む非常にアグレッシブなプレイだった。イラクのディフェンスの貧弱さによって準扱い。フィー ルダーとして気合いが充実していたのは彼一人だけだ。
 前半で中盤の構成を変えても良かったように思う。遠藤選手は反則が少なく、安定している。
 何より、
ジーコ監督が何を教えているのか全くわからない。



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