2004年3月1日(月/晴) アテネ五輪 アジア最終予選


アルジャジーラスタジアム@アブダビ

(U-23)日本 vs. (U-23)バーレーン
(0-0)

得点者

レフェリー マレーシア人

テレビ朝日
実況:田畑、解説:松木、ピッチ解説:川添



<U-23日本代表メンバー>
GK:18 林卓人
DF:15 菊地直哉→7 石川直宏(後半13分)、2 田中マルクス闘莉王、4 那須大亮
MF:12 徳永悠平、6 今野泰幸、13 鈴木啓太(cap)、17 森崎浩司、10 松井大輔→8 山瀬功治(後半26分)
FW:11 田中達也→9 高松大樹(後半38分)、20 平山相太



「これぞアウェイの洗礼

展望

 UAEラウンドが始まる。FIFAランキングによれば、バーレーン64位(1日)、アラブ首長国連邦(UAE)77位(3日)、レバノン112位(5 日)に対し、我らが日本代表は28位である。
 最近の山本ジャパンの仕上がり具合から行けば、たとえアウェイであろうと、中東諸国に対して互角以上の戦いができるはずだ。このリーグを生き残るために は首位でなければならない。今年のチャンピオンズリーグ(手元に資料があるので)におけるグループリーグ一位突破の最低条件は、本命不在の混戦グループC などの場合、勝ち点10以上(3勝1分2敗)となる。
 UAEラウンドは不慣れな気候やコンディションなどが影響し、最悪1勝2分(勝ち点5)となったとしても、日本ラウンドで2勝1分(勝ち点7)とすれば 何とか予選突破できる可能性がある。理想的には、日本は飛びぬけている本命であるため、アウェイでも2勝できれば、ホームでも2勝以上が有望であり、ほぼ 確実に予選をパスできるだろう。私は4勝2分の勝ち点14(楽観的には5勝1分の勝ち点16、悲観的には3勝2分1敗の勝ち点11)と予想する。過密スケ ジュールであり、故障者や出場停止なども考えると、やや悲観的に見た方がより適切だろう。
 バーレーンはUAEラウンド(ホーム)において日本はドロー、他2チームに対して2勝できれば勝ち点7、日本ラウンド(アウェイ)でも1勝1分で勝ち点 4になればおそらく最低でも2位になるだろう。日本は引分狙いの守備重視の相手に対して、いかに点を取れるかが決め手となる。この試合、1-0で日本の勝 利と予想する。ドローでもやむをえないが、後の得失点差などを考えてスコアレスドローは避けたい。
 また、引分狙いというか、格下のチームはカードを恐れず汚い反則でプレイを止めることも決して珍しくない。そういったプレイは大怪我を誘発しやすいの で、相手に付き合わない、ボールに触れさせないという技術も案外重要になってくる。
 速報記事などは、スポーツナビのアテネ五輪特集ページをご覧ください。


前半
 山本監督は試合開始20分が重要だといっていたが、緊張やアウェイでのハンディキャップはほとんど感じられなかった。序盤から積極的に良い展開を作り出 している。オフサイドになってしまったものの松井→田中へのパス(松木氏が言うように、ミドルシュートを放っても良かった)、ファインセーブに阻まれるも 森崎→平山のナイスヘッド、徳永の積極的なオーバーラップなど、得点には結びつかないとはいえ、リズムは悪くない。ピッチがすべる(川添さんがいう粘土質 というのはよくわからない)ので、松木氏は「スパイクを代えた方がいいですよ」とコメントしており、私は、いつ代えるんだ、と思った。グラウンドコンディ ションというのは天気などに影響されやすい比較的生ものに近く、前日にも練習できなかったというアウェイでの洗礼を受けており、これも微妙に試合に影響し ていたのかもしれない。
 しかし、誉めるべき、恐るべきバーレーンのディフェンス陣である。ペナルティエリアにはほとんど必ず最低でも4人以上で固め、日本をよく研究してきたの だろう、一糸乱れず非常によく統率されている。やはり完全な引分狙い、少なくとも失点しないという意図が明らかである。
 バーレーンの攻撃は比較的淡白であり、菊池選手のパスミスをかっさらってチップキックでのシュート、日本ディフェンスのお見合いをスルーパスで隙をつい て、あわやというシュートなど、右サイドからの展開が続く。おそらく、カウンター返しを警戒して、かならずシュートで終わる、時間をかけない、シンプルに (数手(数回のタッチ)で)という約束があったのだろう。こういった中東のチームにしばしば見られる作戦は、メンバーに驚くほど完璧に共有されている。日 本がゴールの中央を突破するには厳しすぎた。

後半
 シュートの先制を食らってしまった。平山選手は決定的なチャンスをホームランしてしまった。鈴木選手のシュート、田中選手の粘り強いドリブルからの シュートも詰めが甘く(運が悪く)、得点につながらない。中盤までやや膠着状態になる。
 他にも平山選手のポストプレイからトゥーリオ選手の攻撃や松井選手のフリーキックなどあるが、日本の攻撃はサイドから放り込む展開が良く組織立ってい た。しかしながら、あれほどまでにゴール前(ペナルティエリア付近)を固められてしまうと、ほとんど得点の見込みはない。バーレーンはボールの滞空時間の 間、ほぼ固定しただけの人に注意を払いさえすれば良いのだ。いくら平山選手に高さがあるとはいえ、予測できる範疇ではより対応しやすい。逆に、バーレーン は淡白ながらもミドルシュートやオフサイドでなければあわやゴールというシーンも作ったほどだ。
 平山選手、山瀬選手など、日本の攻撃で惜しいものもいくつかあった。しかし、バーレーンの守備陣がほぼ十分に対応できていると認識されているうちはなか なか難しいものである。こぼれ球が拾えないなどの不運であることも、その一部であろう。

まとめ
 アウェイで、この初戦のこのリーグでおそらく最強の相手にスコアレスドローはそれほど悪い結果ではない。ただし、サッカーファンからすれば得点シーンが なく、やや地味な展開だったのは、夜遅くに眠気を誘ったかもしれない。その原因としては、サイドから、中盤からロングボールを単調に放り込むことが多すぎ たからであろう。これはすでに前半の終了前からほぼ完璧に読まれており、私は後半山本監督がどのような指示・選手交代をするか気になっていた。だが、結局 流れを変えることは出来ず、後半の方がより厳しい内容になってしまった。
 こういった状況を打開するには、まずミドルシュートである。松井選手の後半30分少し前の弾丸ミドルなどは良かった。バーレーンは日本がミドルシュート を打ってこないので、安心して最終ラインにへばりついていた。そのため、後半は特にペナルティエリアの少し手前でしばしばスペースが空いていたのである。
 もしくは、今日のような厳しいマークに対して有効なのは、より展開の早いワンタッチプレイ、ワンツーなどである。相手が追いつけない程ゴール前での展開 を早くすれば、いくらかシュートチャンスは増えるはずだ。ただし、これにはもう少し練習期間が必要なので、UAEラウンドで発揮するのは現実的ではないか もしれない。
 今日はバーレーンを誉めよう。ゴール前での集中力は素晴らしかった。日本ラウンドでは、この反省を生かし勝利に期待したい。
 しかし、今日のレフェリーはややホームに寄りすぎである。バーレーンの手癖の悪さを助長させてしまった。マレーシアはイスラム教の国であるから、ならば シンガポール人にでもならなかったのだろうか。田中選手へのカニバサミみたい技(反則)は、どう好意的に見ても明らかにサッカーの次元を超えている(サッ カーでは、殴る、蹴るなどの打撃技はもちろん、あらゆる投げ技、締め技、関節技が禁じられている)ので、レッドカードである。終盤の林GKが後ろからタッ クルされたが、これもイエローものである。ジャッジ私としては、バーレーンには少なくとも2枚のイエローカードが出されていた。しかも、日本のファールは やや厳しく見られていた。

放送陣に対して
 私の父と電話していると、「衛星放送では10時から放送があるんだよ」と自慢された。私もテレビ朝日の放送は正しくサッカーの魅力を伝えおらず、勘弁し て欲しいというレベルなので、羨ましくなった。学校の食堂だと確か映るのだが、当然その時間は閉まっている。

採点の比較

右の列の赤字部分は「サッカーマガジン」より黄字は「サッカーダイジェスト」より引用。


私の採点
マガジン ダイジェスト
林卓人
6.5
6.5
6.5
菊地直哉
5.5
5.0
5.0
石川直宏
5.5
5.5
6.0
田中マルクス闘莉王
6.0
4.5
5.5
那須大亮
6.5
6.5
5.5
徳永悠平
6.5
5.5
6.0
今野泰幸
6.0
6.0
6.0
鈴木啓太
6.0
5.5
5.5
森崎浩司
6.0
6.0
6.0
松井大輔
6.5
6.5
5.5
山瀬功治
6.0
5.5
-
田中達也
6.0
6.0
6.0
→高松大樹
6.0
6.0
-
平山相太
5.5
5.0
5.0

 こういった凡戦では、MVPは存在しない。誰も特別悪くもなく良くもない。6.0 以外の選手について、林選手はファインセーブが何度かあった。菊地選手はパスミスやしばしば攻められていたことなど。石川選手はクロスボールの精度がいま いち。那須、徳永選手とも攻撃面での参加を評価。松井選手も同様。交代は次の試合のための休養だろう。前半で中盤の構成を変えても良かったように思う。平 山選手は出だしのスピードに欠けた。この弱点を相手ディフェンスに完全に読まれていた。
 マガジンとダイジェストとこうして比較すると、私が最も甘口で、ダイジェストが辛口にあるようだ。概して3者の評価は一致しているが、相違点については 単純に正否だけでなく、考え方の違いなども認めなければならないだろう。




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